一方通行なアルバムレビュー

sens unique しゅうくによる、自分のiTunesの曲を上から順に聴いていき、一方的に感想を綴るブログ。

THE BOOM/FACELESS MAN

f:id:sensunique:20201010161012j:plain


THE BOOMのことはデビュー当時そこまで関心はなかったのですが、シングル「月さえも眠る夜」「真夏の奇跡」の連発でおおっ!?っとなって、アルバム「FACELESS MAN」を買ってみて、完全にやられたーという感じになりました。

このアルバムはとんでもないですよという挨拶代わりの打ち込みを使った沖縄風の1曲目「いいあんべえ」から始まり、"日本語と英語をからめた、いわゆる日本で一番かっこ悪いとされている方法"をあえてやった「YOU'RE MY SUNSHINE」(あえてやった感がすごくよく出てる)に続き「真夏の奇跡」「有罪」「雪虫」「18時」と続く前半の流れは特にしびれるものがあります。
中盤の優しい「目覚めのメロディー」「帽子の行方」、ヒップホップのリズムにラップではなくリーディングを使ったのが効果的な「YES MOM!」の後、終盤に「月さえも眠る夜」を持ってきたのは正解。


THE BOOMといえばスカでデビューしたバンドというイメージが強く、その頃のTHE BOOMにあまり思い入れがなかったため、「FACELESS MAN」のようにジャンル関係なく曲ごとの強度を増す方向に進んだことで、快い驚きと共に自然と受け入れ楽しめるようになりました。
ジャンルや曲調がバラバラだからこそ、より彼らのパンクっぽさが浮き彫りになってしまってるところも面白い。