一方通行なアルバムレビュー

sens unique しゅうくによる、自分のiTunesの曲を上から順に聴いていき、一方的に感想を綴るブログ。

Cocteau Twins/Heaven Or Las Vegas

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名曲しかないアルバム。

前作「Blue Bell Knoll」の柔らかい音と表情豊かなメロディ路線を推し進めた、Cocteau Twinsの最高傑作だと思います。
Robin Guthrieのギターは益々縦横無尽に、時にシンセの音と見まがうかのようなヴェルベットのような艶やかさで曲を彩り、その才能をこれでもかと見せつける。
Elizabeth Fraserのボーカル、コーラスは渦潮のように入り組み絡み合っているのに違和感なく配置され、サビメロも2部構成になってる曲が多いうえ「I Wear Your Ring」などは元のメロディが素晴らしいのにエンディングにしか出てこないメロディが一番力強かったりと、メロディの多彩さ、豊潤さに目が眩むような快楽を覚えるが暑苦しさは皆無で、なにもかもが当然の顔をして横たわっている。
何度聴いても細胞が喜ぶ、地上の楽園と言ってもいい極上のアルバムです。