一方通行なアルバムレビュー

sens unique しゅうくによる、自分のiTunesの曲を上から順に聴いていき、一方的に感想を綴るブログ。

D.A.F./Gold Und Liebe

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どのアルバムも同じかと思ってましたが、これはよく聴くとほがらかというか楽しげな感じですね。

金属音やホーンの音のシンセが軽やかさを醸し出してます。
ハイハットが鳴ってないためドラムはサンプルパッドで並べて打ってるように聴こえて、シーケンスされたシンセとランダムなシンセが混じり合い、とてもセクシーな空間を作り出しています。


最後の3曲が鬼カッコイイ。
なんでこんな、子供が初めて叩いてみました風のドラムと、鳴りやまなくなって困ってしまった拾ったシンセのような音と、吹奏楽部に入って練習してるようなホーン音と、世の中に不満があるのかどうかわからない独り言みたいな声で、こんなにカッコよくなるんだろう。

 

D.A.F./Alles Ist Gut

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うおーDAFかー。

DAFは大好きなんだけど、どの曲がどの曲かわかんないし、どのアルバムが何枚目なのかとかもわからない。
わからないなら調べて覚えろよとも思いますが、どうせどの曲もどのアルバムも似たようなものなので、覚える気にならない。
このアルバムも最高です。
最高ですが、ぼんやり聴いてるうちに次のアルバムが再生されてたとしても気付かないと思う。

 

The Cure/Wish

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一番好きなアルバムは「Disintegration」ですが、このアルバムも肩を並べるぐらい好きです。

「Disintegration」より音が大らかで奥行きがあり、よりすっと入ってくる気がします。


「Open」「From The Edge Of The Deep Green Sea」「End」といった曲はこの頃のThe Cureの象徴とも言える重厚さと力強さで思い切り体を揺さぶられる。
歓喜に満ちたポップさの「High」「Friday I'm In Love」も浮くことなく、アルバムの重要なパーツとして収まっています。


でも僕にとってこのアルバムが特別なのは、沈み込むような悲しみに浸される「Apart」「Trust」が収録されてること。
どこまでも堕ちてゆくような感覚は、なにもかも諦めさせてくれるようで、むしろ心地良さに転換されます。

 

The Cure/Wild Mood Swings

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冒頭3曲「Want」「Club America」「This Is A Lie」や「Jupiter Crash」「Numb」「Bare」はWish路線の重厚な曲。

Pornographyの頃のような破滅的な重さではなく、どっしり落ち着いた重さで、The Cureの良さの中でも重要なポイント。
そうかと思えば「The 13th」ではいきなりのラテン、妙にオシャレな「Strange Attraction」、Friday I'm In Loveばりにポップな「Mint Car」、いたないファルセットの「Round & Round & Round」、ジャジーな「Gone!」、J-POPかと思うほど過剰なホーンの「Return」、イントロがミスチルみたいな「Treasure」のような新機軸に挑戦した曲もかなり盛り込まれてる。


そんな感じで1曲1曲の仕上がりはとても素晴らしいけど、ちょっと散漫とも言えるアルバム。
オリジナルアルバムというより、ベスト盤的に曲が集められたと思って聴けばいいのかも。

 

 

The Cure/Three Imaginary Boys

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New Waveを聴き始めの頃、The Cureに限らず1stアルバムから順にCDを買っていくということをやってたので、初めて聴いたThe Cureのアルバムはこのアルバムです。

このアルバムだけ他のどのアルバムにも似ていない、独特の間とスカスカ具合が楽しめます。
スカスカなので各楽器の音がハッキリ聴こえ、アレンジのセンスの良さが際立ちます。


今聴きながら初めて気付いたのですが、「Foxy Lady」はなんかイマイチだなと思ったら、ボーカルが違う。
調べたらMichael Dempseyでした(ベースの人でしたっけ)
曲が悪いわけではないので、ということはRobert Smithのあの粘っこい声だからこそThe Cureの曲は映えるのね。

 

The Cure/Seventeen Seconds

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1st「Three Imaginary Boys」の朴訥とした曲作りと、3rd「Faith」の淡々とした寂寥感のどちらも併せ持った2ndアルバム。

でも過渡期というわけではなく、どの音もこっそり鳴ってるようなこの時期にしかないオリジナルな仕上がりで、とてもよく聴きました。
特に細やかなギターの音色やアレンジは、ギターだけ聴けばネオアコかと思うほど。
陰鬱な雰囲気とは裏腹に、とても気持ちのいいアルバムです。

 

The Cure/Pornography

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The Cureの中でも最もヘヴィーなアルバム。

余りに重々しく、聴くと疲れるだけなのでほとんど聴いてなかったんですが、今聴いてみるとそうでもない。
ヘヴィーはヘヴィーなんですが、ドラムの音色がヘヴィーというだけで、曲やアレンジはいつものThe Cureです。
もっとよく聴くとボーカル含む各楽器のEQがロー寄りというのもあるみたいです。
全体的にヌケのない音になっており、そこにドラムのヘヴィーさが合わさって出来てるヘヴィーさですね。
ヌケがない割にはThe Cure独特のぼんやりした音像ではなくクッキリしてるところが、案外聴くと疲れる要因かもしれません。

 

The Cure/Japanese Whispers

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「シングル3枚を集めたダンスアルバム」という情報だけを見て、これはよっぽど踊らせてくれるすごいアルバムに違いないと思って聴くと「なんじゃこりゃあああ!!」となります(僕はなりました)

事前に読んでた楠本まきの漫画「KISSxxxx」でもカノンとかめのちゃんが「The Lovecats」で踊るシーンがあるので楽しみに聴いたのですが、どうやってこれで踊るんだ?と不思議な気持ちになりました。
ただそういう先入観なく聴けば、ちょっと音がデジタルになっただけでメロディはいつものThe Cureですし、むしろこういう軽い音でもThe Cureらしさが失われてないところに思わずニヤニヤしてしまいます。

 

The Cure/The Head On The Door

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The Cureの中でも一番カラフルなアルバムじゃないでしょうか。

どうかしたのかと思うぐらいポップな「In Between Days」から始まり、琴のような音色のシンセが印象的な「Kyoto Song」、フラメンコ風のギターで引っ張る「The Blood」、キュートと言ってもおかしくないワルツ「Six Defferent Ways」、彼ららしいダークなイントロで始まりながら歌い出しがGO!GO!GO!ってオイって突っ込みたくなる「Push」、Japanese Whispersに入っててもおかしくないダンスナンバー「Baby Screams」、60年代アイドルポップスのような「Close To Me」、正統派な「A Night Like This」、中期ビートルズのようなファズベースで1曲通してしまった「Screw」、唯一これまでのThe Cureの面影が色濃く曲としても力強い「Sinking」…と全曲コメントしてしまいたくなるほど。


ただ面白いのが、これだけカラフルに印象の違う曲や音色を並べておきながら、シンプル過ぎる各楽器のアレンジや、繰り返されるフレーズ、キャッチーなのに歌メロとしてよく聴くとメロディがあってないようなRobert Smithのボーカル等、曲の構造は初期から一貫して変わってないところ。
つまりどんなスタイルでもThe Cureとして料理してしまえるところに、とても安心感を覚えます。
イントロがやたら長く、歌が入ってても入ってなくてもいいような造りなのに、ボーカルはRobert Smithじゃないと成り立たないというところも面白い。
上記のようなところが、デジタルとアナログの分量が違うだけで、基本的にはNew Orderと同じような魅力のあるバンドです。

 

The Cure/Faith

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雑誌「Parade」の80年代ベスト100アルバムに唯一ランクイン(42位)してた、The Cureの3rdアルバム。

確かに素晴らしいアルバムですが、正直彼らのアルバムはどれも素晴らしく、何故これだけが?という気がしないでもないです。
打ち込みのように淡々としたドラムをはじめ、どの楽器も最小限のアレンジで鳴らされ、コードチェンジの少ない構成も相まって、色彩的にはジャケット通り淡いグレーで統一されています。
80年代前半らしい薄さの音質も淡さを際立たせる要因になってると思います。


The Cureのアルバムはどれもほんとによく聴きましたが、湖の上にひとりで立つような静謐さが欲しい時は、一番リピートしてたアルバムです。

 

The Cure/Disintegration

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New OrderCocteau Twinsと並んで、New Waveでは最も好きなバンドのひとつ。

「Disintegration」はそのThe Cureの中でも一番好きなアルバム。


メンバーチェンジが激しいバンドですが、誰が入ってもそのメンバーのプレイヤーの特性を生かすというよりは、ある意味オーケストラ的に曲に必要なアレンジを忠実にこなすことを徹底させることで出来上がっている音楽性だと言え、そこがとてもたまらないポイントです。
しかもアレンジそのものは誰でも演奏出来そうな単純なもので、かと言ってフックが効いてるわけでもなく、普通のミュージシャンならあまりに凡庸で刺激がなく思い付いてもレコーディングに採用しないようなフレーズを延々繰り返し演奏し、それを全楽器でアンサンブルにすることで何故か曲になってしまうという不思議なバンド。
Robert Smithの歌メロも特に際立ったところがなく、なにもかもがミニマルに構成されていく。
ジャーマンロックにはこういったミニマルなバンドはいくつもありますが、いかにもイギリス的な音色の選び方、リバーブ等のエフェクト、そしてRobert Smithのキャラクターでこういう曲をやってしまうというところがほんとに面白い。


冒頭の「Plainsong」「Pictures Of You」「Closedown」3連発を初めて聴いた時の衝撃は今でも忘れられませんし、最後の5曲「Prayers For Rain」「The Same Deep Water As You」「Disintegration」「Homesick」「Untitled」のディープで力強い流れは圧倒的。
いつまでも聴いていきたい名盤。

 

Culture Club/Colour By Numbers

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特に思い入れのあるバンドではないのですが、「Karma Chameleon」「Miss Me Blind」ぐらいしか知らないので、なんとなく買ってみたアルバム。

通して聴いてみると意外とイイ曲が多く、流行ってた当時聴いてたら今でも好きかもしれません(80年代バイアス)

 

The Crooner/Soft Escape

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何故買ったか全く思い出せない。

一時期こういったネオアコを基本に自分達の好きなフレーバーを混ぜました的なバンドがいっぱい出てきましたが、どれもこれもハズレだった気がしますがこれもそう。
全盛期のネオアコを全て聴いたわけじゃありませんが、少なくともPrefab SproutやOrange JuiceやHaircut100はこんなしょーもないアルバム出してなかったと思います。