一方通行なアルバムレビュー

sens unique しゅうくによる、自分のiTunesの曲を上から順に聴いていき、一方的に感想を綴るブログ。

Clinton/Disco And The Halfway To Discontent

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なんで買ったのか思い出せないなー。

そもそも僕が買ったんだろうか。
なんかのサントラにどの曲かが入ってたのかなー。


「Saturday Night & Dancing」はFlightrecみたいで楽しいし、「Before The Fizz Is Gone」のサンプルはPizzicato Vっぽいし、全体的にこじんまりしたパーティに合いそうな、ハンドメイドなトラックで良いアルバムです。

 

Chocolat/ハムスター

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1曲目「宇宙のトンネル」はシングル「Fargo」でも1曲目だった別格の大名曲。

2曲目「ベースボールとエルビス・プレスリー」も素晴らしく、この曲を聴くためにこのアルバムを買ったようなもの。
作曲はまたもや神田朋樹。
カンちゃん(学生時代はこう呼んでました)は他にも「Missin' you」「遠い彼方」を提供しており、シングル「Cloudy」では影の薄かった「遠い彼方」も、このアルバムの最後だとすごくよく聴こえる。


それ以外の曲も良くてとてもいいアルバムだとは思うんだけど、なんでか作家陣はChocolatに難しい曲を歌わせたいように聴こえてしまう。

 

Chocolat/Twinkle Starberry

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6曲入りのミニアルバム、1、2曲目が素晴らしい。

またもや神田朋樹作の1曲目「口笛で恋をしよう」は、Corneliusの1stアルバムに入ってそうな、爽やかで口ずさんでるうちに思わず自転車に乗って出かけたくなるような曲。


江森丈晃(シトラス)作の2曲目「Like A Starberry」は、同じ江森丈晃作の「Fargo」路線(リリースは「Like A Starberry」のほうが先)の、性急で幸福感をギューっと凝縮したような曲。
「どうぞこの夢朝の光で覚めないように」のアップダウンするだけのメロディでグイグイ引き込まれる。
「もうひとつの雨」もそうだったように(というかどの曲もだけど)Chocolatのシャーベットのようなきめ細やかなザラつきを持った声で歌われると、「聴くだけで幸せ」というポップスの基本ってこうだよなと思わされる。

 

Chocolat/one too many chocolat

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このアルバムに入ってる「もうひとつの雨」がカラオケボックスの有線で流れてきた時、あまりの名曲っぷりに耳を奪われ、仕事中にも関わらず(カラオケでバイトしてました)スピーカーの前に張り付き一生懸命歌詞を覚えて検索したのでした。
歌ってるのがChocolatだと知ってさらにびっくりして、作曲が学生時代の友達だった神田朋樹と知ってさらにびっくり。
名曲って大体1秒目から最後までびっしり名曲であることが多いんだけど、「もうひとつの雨」もまさしくそれに当てはまる。
淡々としたメロディ、淡々としたドラム、そして曲を彩るのは恐ろしく効果的に強弱をつけたストリングス。
淡々としてるはずなのにオケは全体で聴くとまるで嵐のようで、その中をChocolatの声が凛とした表情で歩く。


ここまで書いて気付いたけど、sens uniqueでやろうとしたことはこういうことだったんだろうなー。
サビのコーラスなんか、ヴェチさんがシンセで弾きそうなフレーズだもん。
chocolatの声はまさに理想的で、僕の中では一緒にバンドやりたい女性ボーカルの第1位です(ちなみに男性ボーカル第1位は藤井隆


この曲以外だと、スーパーカー作の「MOMO」と片寄くん作の「NO REGRETS」が飛び抜けて素晴らしい。

 

 

Chocolat/Fargo

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超傑作シングル。

でも何故かタイトル曲の「Fargo」は2曲目で、1曲目は「宇宙のトンネル (Fargo Ver.)」
Chocolatの作家陣はポップスを聴いてる人にとっては「うーんこう来たか」と唸ってしまうぐらい常にセンスのいいチョイスだけど、チョイスされた作家陣も何故かムチャクチャ気合入った曲を提供してることが多く、「宇宙のトンネル」の堀込高樹キリンジ)と「Fargo」の江森丈晃(シトラス)も正にそう。

 

「宇宙のトンネル」はひねりまくったコード進行なのに超高速で押しまくり、とんでもない多幸感に包まれたままあっという間に聴き終えてしまう、堀込高樹の曲の中でもトップクラスの名曲。
「Fargo」も同様で、言葉尻と次の頭をつなぎ合わせた展開によるスピード感は尋常じゃなく、とんでもない多幸感(以下同)
どちらも余りにハイなので、聴く側もある程度準備して聴かないとただただ幸せになってしまい何も手につかなくなる、そんな恐ろしい2曲です。

 

Chocolat/Cloudy

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深沼元昭作曲の1曲目「鏡の夜」が素晴らしすぎる6枚目のシングル。

同じく深沼元昭作の「`Til Tomorrow」、堀江くん作の「届かない」もものすごい名曲だけど、「鏡の夜」が余りにも余りにも素晴らしい。
独特でグッとくるコード進行(これは「`Til Tomorrow」も同様)、特にAメロの入り方とサビの入り方の素晴らしいメロディ、曲の頭から最後まで流れも完璧。
3曲とも「泣き」の曲なんだけど、Chocolatニュートラルな歌い方がベタな感傷を封じ込め、録音芸術としてのレベルを揺るぎないものとしている。

 

Chocolat/Chocolat A La Mode

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CHOCOLATは大好きなシンガーですが、この頃はそうでもなかった。

「ブルーでハッピーがいい」がイマイチな曲だったので、そのイメージが拭えなくて。
このシングルでもカジくん2曲、堀江くん2曲ですが、圧倒的に堀江曲がいいし、CHOCOLATの声にも合ってる。

 

chimeric mosquito/Spiritual Trade

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試聴して気に入って買ったのか、そもそも僕が買ったのかヴェチさんが買ったのかも忘れてしまいましたが、なんとなく覚えてるのは日本のテクノも聴いてみたいと思ってた覚えがあります。

音が綺麗すぎるのがなんか違うなーと思ってあまり聴かなかったですが、今聴くとそんなに綺麗というわけでもない。
それよりもチマチマした感じがなんか違うなーと思ったりもします。

 

Charles Dutoit: Montreal Symphony Orchestra/Debussy: La Mer, Images, Etc.

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全く聴いたことがなかったので今聴いてますが、2枚組で長い…。
トムとジェリー」で聴こえてきそうな音楽です。
違うアルバムですが、同じモントリオール交響楽団シャルル・デュトワなので貼っておきます。↓

 

The Charlatans/Us And Us Only

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ブルージー路線4枚目、通算6枚目。

さすがに4枚も同じアルバムが続くと、いくら曲が良くても飽きてしまい、このアルバムを最後にThe Charlatansは聴くのをやめてしまいました。

 

The Charlatans/Up To Our Hips

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ブルージー路線1作目、通算3作目。

前作「Between 10th And 11th」にあったような各楽器の微妙でありながら「これしかない!」といった絡みや、工夫を凝らした知的さが鳴りを潜め…というより全くなくなり、ただただロック的な音のみを鳴らす方向にシフトチェンジしたアルバム。
曲や構成のセンスの良さはそのまま引き継がれてただけに、何故よりによってThe Charlatansがこんなことに…と戸惑った覚えがあります。
その印象は今でも変わりません。

 

The Charlatans/Tellin' Stories

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ブルージー路線になってからの3作目、通算5枚目のアルバム。

この路線では一番クオリティの高いアルバムだと思います。
曲もアレンジも演奏も充実しまくりで、好きな人にはたまんないアルバムに仕上がってると思います。
でも個人的にはハモンドオルガンのRob Collinsがこのアルバムの制作中に亡くなったことで、バンドへの興味も半減してしまったのは否めないです。

 

The Charlatans/Some Friendly

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マンチェブーム期で言えば、The Stone Rosesの1stと並んでよく聴いたアルバム。

The Stone Rosesはダンスとインディーロックを融合したバンドと言われてましたが、ダンサブルさで言えばこのThe Charlatansの1stのほうが当てはまるような気もします。
曲作りやアレンジの上手さとセンスの良さは、デビューアルバムにして既に確立されています。
静の高揚感のある「Opportunity」、動の高揚感がある「Sproston Green」が特にお気に入り。