一方通行なアルバムレビュー

sens unique しゅうくによる、自分のiTunesの曲を上から順に聴いていき、一方的に感想を綴るブログ。

Aztec Camera/Dreamland

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坂本龍一のプロデュースはあからさまに手を抜いたものが多く、これもその1つ。

手を抜いてるというより、そのアーティストに合わせて作業することがない、といったほうが正確かも?
このアルバムでも、シンプルなメロディに思いっきり坂本色の強いコード進行のシンセを重ねむしろシンセがメインで歌がサブのように聴かせる「Let Your Love Decide」、あまりに美しいピアノで始まるものの、カントリーっぽいギターが入ってきてもそれに合わせずむしろ不協和のように聴かせる「Pianos And Clocks」等々、ロディ・フレイムが可哀そうになるぐらい相当毒は強い。
まあロディのメロディがイマイチ弱い曲が多いというのも確かなのだが。
でも全てがそういうプロデュースかというとそうでもなく、「Birds」「Spanish Horses」などはアイデア満載、ピアノやシンセとギターの相性も抜群にいい。
名盤ではないけど、興味深いアルバム。