Brian Eno/Before And After Science
このアルバムもボーカル入りというだけであまり聴いてなかったのですが、改めて聴いてみたらムチャクチャいいですね。
ヌメっとしたENOのボーカルも、音色が「Another Green World」よりカラッとしてるためか、いい対比になってる気がします。
それぞれの音が立っていて独特の距離感を保っており、ENOらしいアンビエントさやシンセの使い方もこれ見よがし感が全くなく、自然とポップスというフォーマットに溶け込んでる気がします。
聴かず嫌いだったなー。
名盤です。
Brian Eno/Apollo Atmospheres & Soundtracks
いつからiTunesに入ってたのか覚えてない。
というわけで多分聴いたことがないので今聴いてます。
「2001年」とかで流れてそうな感じ。
ENOにしては古臭い感があるので、今後愛聴盤になるかどうかわからないなー。
Brian Eno/Another Green World
ENOはそもそも声が苦手なので、ボーカルアルバムはあまり聴かない。
各楽器の構成とか面白いなーとは思うんだけど、声が入ってきた瞬間ダメになってしまう。
「The Big Ship」「Zawinul/Lava」はすごくいいと思います(インストだし)
Brian Eno/Ambient 1: Music for Airports
間違いなくこれまでの再生回数トップ10に入るし、生涯のトップ10にも入る名盤。
このアルバムに出会ったことで、音楽を聴く喜びは格段に増した。
まだ自分の部屋やiPhoneでしか聴いたことないけど、外国や砂漠や森や海の中や夕陽が沈む渓谷や視界に地平線しかない平原やかがり火を囲む暗闇などで聴いてみたい。
Boris Grebenshikov/Radio Silence
渋谷陽一だったかホテイさんだったか忘れましたが、ラジオで表題曲の「Radio Silence」を聴いてカッコイイ!と思いました。
ソ連から出てきたロックミュージシャンだというのも驚きがありました。
しかも今調べて初めて知ったんですが、プロデュースがDave Stewart(Eurythmics)なんですね!
どうりで打ち込みだけどノリノリで、ギターやシンセの使い方がうまいなーと思ってました。
ほとんど歌詞は英語なんですが、途中ロシア語?の曲があって、これがまたドイツ語で「Wind Blows Inside Of Eyes」を歌った(歌ってはないか)ホテイさんみたいでカッコイイんです。
むしろ全編ロシア語でもよかったような気もします。
THE BOOM/極東サンバ
「FACELESS MAN」ではバラバラだった音楽性が、ラテン・ジャズにほぼ一本化されたアルバム。
高度な音楽性が要求されるジャンルにチャレンジし、見事にTHE BOOMの音楽として昇華されている。
「風になりたい」「帰ろうかな」「berangkat-ブランカ-」等、シングル・代表曲となる曲も、無理なくラテン要素を取り入れ、しかもポップスとして成り立っている。
「Human Rush」「Far east samba」のようなハード目のラテンミュージックもイカしてるけど、「carnaval-カルナヴァル-」「It's Glorious」「それでも気車は走る」のような優しく慰撫するような曲を作り得たことにも感動するし、「TOKYO LOVE」「東京タワー」に関してはもはやスタンダードナンバーと言っても差し支えないほどの出来だと思う。
以上のような感想ではあるけれど、ここにきて宮沢のボーカルが曲の中では異物となり、それまでの「宮沢のボーカルを中心としたポップス」ではなくなってきてるところが面白く感じると同時に、このバンドの限界だったような気もする。
今でも「TOKYO LOVE」「東京タワー」を中心に好きな曲はいっぱいあるけど、それはTHE BOOMとして好きという感じではなく、音楽として好きなんだろうなと思う。
「FACELESS MAN」の無骨で記名性の強いTHE BOOMに触れた直後だったので、少し意外だったし、寂しくも感じた。
記名性から匿名性へ移行する段階だったのかもしれないけど、これ以降のアルバムを聴いてないのでそのへんはよくわからない。
ただ1曲だけ、なんとなくその辺の自分に対する違和感を吐露したようにも思える「Poeta」がとても好き。
このアルバムのライブツアーに行った時、この曲をアンコールの1曲目として宮沢ひとりで弾き語りしたのを見た時、「そう、これ!」と狂喜しました。
THE BOOM/FACELESS MAN
THE BOOMのことはデビュー当時そこまで関心はなかったのですが、シングル「月さえも眠る夜」「真夏の奇跡」の連発でおおっ!?っとなって、アルバム「FACELESS MAN」を買ってみて、完全にやられたーという感じになりました。
このアルバムはとんでもないですよという挨拶代わりの打ち込みを使った沖縄風の1曲目「いいあんべえ」から始まり、"日本語と英語をからめた、いわゆる日本で一番かっこ悪いとされている方法"をあえてやった「YOU'RE MY SUNSHINE」(あえてやった感がすごくよく出てる)に続き「真夏の奇跡」「有罪」「雪虫」「18時」と続く前半の流れは特にしびれるものがあります。
中盤の優しい「目覚めのメロディー」「帽子の行方」、ヒップホップのリズムにラップではなくリーディングを使ったのが効果的な「YES MOM!」の後、終盤に「月さえも眠る夜」を持ってきたのは正解。
THE BOOMといえばスカでデビューしたバンドというイメージが強く、その頃のTHE BOOMにあまり思い入れがなかったため、「FACELESS MAN」のようにジャンル関係なく曲ごとの強度を増す方向に進んだことで、快い驚きと共に自然と受け入れ楽しめるようになりました。
ジャンルや曲調がバラバラだからこそ、より彼らのパンクっぽさが浮き彫りになってしまってるところも面白い。
BONNIE PINK/Even So
「Heaven's Kitchen」を初めて聴いた時、面白いアーティストが出てきたなと思いました。
ここまでアメリカっぽさを前面に押し出すアーティストは当時は珍しかったんじゃないでしょうか。
しかもポップだし、声質も他にあまりないタイプだし。
でも英語の発音のクセが気になって、その後追いかけるようなことはなかったです。
この「Even So」は多分ヴェチさんがiTunesに入れたものだと思います。
ほぼ聴いてなかったんですが、聴き直してみると、既にリコードしてあるかのようなコード進行やアメリカのオルタナっぽさ、フォークっぽさがやはり面白いなと思いました。
だからといってルーズなわけではなく、プロデュースのTore Johanssonの良さが生かされ、キュッと引き締まった音になってます。
ポップな「5 more minutes」「1・2・3」がお気に入りです。
ただ聴いていくうちに気付いたのが、全編に漂う荒れ始めた頃のミスチルっぽさ。
そう思って聴くともうほぼミスチルにしか聴こえない。
「Private Laughter」「Ocean」「5 more minutes」「The Answer~ひとつになる時~」「Mint」「Last Kiss」などモロですね。
Bob Ostertag/Attention Span
なんかよくわかんないけど、Derek Jarmanの映画を音楽にしたらこんな感じになるんじゃない?
blur/The Special Collector's Edition
特に感想はないB面集なのですが、「Day upon Day」のライブバージョンは素晴らしい!
AppleMusicにはアルバムがなかったので、「Day upon Day」だけ貼っておきます。
blur/Parklife
2ndに続き、これまた超充実の3rdアルバム。
基本的な路線は2nd「Modern Life Is Rubbish」と変わらないものの、よりメジャー感がアップした感じ。
のっけからこれまでなかったディスコ調の「Girls & Boys」でワクワクさせ、「Tracy Jacks」「End Of A Century」「Parklife」と名曲を畳みかける。
昇り調子のバンドとはこういうものかと、イヤというほど見せつけてくる。
パンク調の「Bank Holiday」を挟み、その後も「Badhead」「To The End」「London Loves」「This Is A Low」などなど名曲だらけ。
Parklifeツアーの来日ライブに行きましたが、日本のバンドみたいにしんみりする曲コーナーとかなく、MCもほぼなく名曲だけを轟音で浴びるのはこんなに幸せなのかと至福の時間でした。
ライブで特に感じたのがデイヴのドラムの素晴らしさで、しっかりしたテクニックに裏打ちされた熱を帯びたプレイで、否応なくノセられました。
あと個人的にベースのアレックスのファンなので、ライブ中半分以上アレックスのほうを見てました。
かっこよかったなー。
blur/Modern Life Is Rubbish
超充実の名盤2ndアルバム。
前作「Leisure」から打って変わって音が立体的になり、バラエティに富んだ曲調、ひねくれながらも自信に満ちたボーカル、出しゃばり過ぎず存在感のあるギター、シンプルながらツボを押さえたリズム隊の他、ピアノ・ストリングス・サイレンの音などの各種SEが心地よく曲を彩る。
正直2度目のデビューアルバムかと思うほど、1stとは何から何まで違っている。
あまりの素晴らしさにリリース当時かなり聴き込んだはずなのに、今でも当時のまま印象が全く変わらず、何度聴いても新鮮。
CDスリーブにはギターのコードが歌詞と一緒に記載されてて、実際ギターで弾いてみてコード進行の面白さにも唸りました。
イギリスらしいひねった曲ばかりの割には音色に湿気が少なく、そういうところも聴いて元気になる所以かもしれません。
blur/Leisure
この1stアルバムが出た頃のレビューでは「マンチェスターバンドの2番煎じ」みたいな論評が多かったので、聴きたいアルバムがたくさんあった当時は後回しにせざるを得ませんでした。
実際に初めて聴いたのも、2nd「Modern Life Is Rubbish」の後でした。
確かにThe Stone RosesやThe Charlatansそっくりな曲が多く、「I Know」はThe Stone Roses、「bang」「Bad day」はThe Charlatansの曲だと言われたらそう聴こえてしまうかも。
ただマンチェ系2番煎じとはいえどの曲もクオリティは高く、特に「Sing」は名曲だなと思います。